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変形性膝関節症の症状

年齢を重ねると多くなる変形性膝関節症

膝関節のクッションには軟骨という部分があります。
この部分が加齢などの要因によってすり減ってしまったり、筋力が低下し膝関節に炎症が起きるなどし、関節が変形しそれによる強い痛みがあるのが、変形性膝関節症です。
中高年になるとぐっとこの症状に悩む方が多くなります。

はじめのうちは痛みがあってもすぐによくなりますし、痛みも我慢できないほどではないので、「もう私も年ね」位に感じ、病院へ行くという人は多くありません。
しかし次第に、痛みが長く継続するようになり、放っておけば膝関節が変形し、治療が難しい状態になってしまう事もあります。
早期に治療を開始する事で、「その状態を維持」すること、また「進行を遅らせる」という事もできるので、早めに専門医の診断を受けてください。

初期症状

変形性膝関節症の痛みの現れ方は、人によって違う、まずはこれを理解しておいてください。
症状も進み方も、人によって違います。

初期症状として一番顕著なのが、朝起きて一歩目、その際、膝に何となく違和感がある、というのが代表的です。
膝に力がかかる動作によって痛みが出るという状態ですが、痛みが継続する事はなく、休憩していると痛みがなくなっていきます。
この状態だけで症状が進行しない人もいます。

中期症状

初期状態で痛みがたまに出る、でも治るという状態を放っておくと、中期に移行します。
だんだんと痛みが激しくなり、確かに膝が痛いと認識できるようになり、しかも膝が完全に曲らなくなります。
また伸ばそうと思っても、キレイに伸びない、しゃがむことがつらいという状態になります。
階段の上り下りも辛い状態になり、特にくだりは痛みが激しく辛いという方が多いです。

中期になると炎症も起り、膝が張れる、熱を持つ、むくむ、さらには水がたまるという状態になる方もいます。
膝の変形も進み、膝を動かしたり負荷をかけると「コリコリ」「ガリ」といった軋轢音が出るようになります。

末期症状

末期になると日常生活に差し支えるほどの痛み、変形が起ります。
痛みで仕事に行くこともできなくなりますし、買い物などもおっくうになります。
活動範囲が極端に狭くなるため、精神的によくない状態になり、鬱になってしまう人も少なくありません。

特に高齢の方は膝の変形性膝関節症によって傷みが激しく外出せず、一人テレビを1日見ているという状態で認知症の症状が出てくる方もいます。
骨の変形がさらに進み、人が見ても変形がわかるようになり、より痛みも強くなるので外出しにくくなってしまいます。

変形性膝関節症にならないためには

膝に痛みを伴うという病気になるので、歩く、という事が生活の基本になる私たちにとって、この病気はとても恐ろしい病気です。
そのため、しっかりと年齢が若い時から予防しておきましょう。

膝に負荷があまりかからないように筋肉を鍛えて変形性膝関節症を予防します。
太ももの前側の筋肉となる大腿四頭筋を鍛えましょう。

イスに深く座り、太ももとすねが水平になるくらいまで、5秒間で上げていきます。
つま先は自分の方に向けてゆっくりあげます。
あげたら5秒間かけて今度は降ろします。
これに慣れてきたら500g位の重りをつけて同じようにトレーニングします。
筋肉を鍛え、関節の代謝が向上するので変形性膝関節症の予防になります。