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白内障の治療法

点眼薬で進行を遅らせる

白内障であると分かった場合には、手術をすぐにする必要があると考えがちです。
しかしながら、普段の暮らしにおいて問題がない場合には、手術をすぐにする必要はありません。

非常に初期の白内障の段階であれば、進行を点眼薬で遅らすことができる場合があります。
しかしながら、水晶体の濁りが点眼薬で無くなることはありません。
白内障であることが分かれば、定期的に検査を受けましょう。

白内障の手術

白内障の症状が進行して、普段の暮らしに煩わしさや不便を感じるようになって、視力の回復を本人が希望する場合には手術をします。
よく主治医と相談でして、手術の時期は決めるといいでしょう。

白内障の手術は、一般的に眼内レンズ挿入術と超音波水晶体乳化吸引術を一緒に行います。
手術は顕微鏡を使用して局所麻酔で行われます。

水晶体は、外側の袋の中心の水晶核水晶体嚢と周りを覆っている皮質からできています。
超音波によって皮質部分や白く濁った核を乳化して吸引し、眼内レンズをこの代わりに水晶体嚢の中へ入れます。

手術の時間が短いため、軽く患者の負担がなるのが白内障の手術の特徴です。
これ以外に、嚢外摘出術手術法が症状が進んでいる場合に選択されることもあります。

手術の場合には、一般的に入院が3日~4日必要ですが、病院によっては手術を日帰りで行っているところもあります。
この、手術が日帰りで可能かということは、患者が重い合併症がないか、患者の全身の状態、手術の次の日や何回か術後に通院可能かなど、条件をいくつか満足する必要があります。
また、緊急時の夜間の対応が整備されているかなど、医師や病院側が十分に日帰りの手術についての対応を整備しているかなども大切です。

簡単に白内障の手術は可能である、あるいは短い手術時間の方がいい手術であるというような認識があります。
しかしながら、白内障の手術の場合は、非常に緻密で繊細な技術が眼球の内部であるため要求されます。

重い視力障害に術後になる場合も中にはあります。
主治医とよく手術前に相談して、適した方法で手術を受けましょう。

術後は、数週間眼が安定した状態になるまでにかかります。
また、術後の感染を防いで、炎症を抑えるため、点眼を医師の指示によって行って、診察を定期的に受けることが大事です。

手術の直後は、症状として涙が出る、眼がごろごろするなどがありますが、徐々に数日~1、2週間で治ってきます。
また、眼を保護するため、1週間後の診察程度までは、保護眼鏡や眼帯を使用します。
そのため、しばらくの間は、目を押さえたりこすったり、重いものを持ったりすることは止めましょう。

術後には、青みがかってものが見えるなど、違和感が見え方にあり、まぶしく感じたりする場合がありますが、だんだん慣れてきます。
まぶしさがもし気にかかれば、まぶしさを軽くする眼鏡を医師に相談して使うといいでしょう。
また、眼鏡を手術前に使っていた場合は、度数が術後に合わなくなることがあるため、度数を視力が安定すれば合わせましょう。